Googleの寡占となっている検索エンジン市場に、新たな彗星は現れるのか - 大きな転換期だった2005年に比してGoogleの独占市場を加速するだけに見えた2006年も終わり、検索市場にとってもシリコンバレーの投資家にとっても「次の成功者」を期待する声が出てきています。
News Weekが新年のスタートに相応しい記事を書いてくれたので、これを元に幾つかの「期待の新星」を見ていこうと思います。
入力域に、Googleのように「単語」ではなく「文章」を入力するのが最大の特徴。
入力された文章を形態素解析して、文脈からその回答にあたりそうなページを返してくれます。
例えば、「日本の人口は?」と訊いてみましょう。

一番上の「Headlines」に挙げられたのは、昨日(2006/12/31)の記事で「日本の出生率が6年ぶりに上昇」というもの。
何を持ってheadlinesとしているのかは判りませんが、質問に適した内容で、しかもつい前日の記事というのはなかなか的を得た結果と言えるかと思います。
続いて「Basic Information」には「Population of Japan」。
これは完全に、ストレートに質問に答えられるページがヒットしました。
試しに、Googleで同じ質問を投げてみます。
この質問は「population」「Japan」などの肝になるキーワードが入っているため、恐らくGoogleでも簡単に結果が取得できるのではないでしょうか。
...はい。出ました。
が、トップに挙げられた2つのサイトを見てみると、Hakiaで出てきたものは非常にシンプルで見やすい「日本の人口」が記されたサイトです。統計日も2006年7月と新しく、かなり良いページがリストアップされたかと思います。
一方でGoogleにより挙げられたサイトは2005年の統計情報で、年齢別の分布などを含めた人口白書のようなページになっています。これは、我々は既によく知っているようにリンクポピュラリティやドメインのトラストフィルタ、キーワードの出現頻度などによる格付けでは仕方のないことでしょう。
Hakiaで挙げられたリンク
Googleで挙げられたリンク
また、HakiaとGoogleの結果の大きな違いは、2番目以降に挙げられているリンクにも如実に現れています。
Googleではこれ以降も「population」「Japan」などをキーワードとした「似たような」情報を扱うサイトがずらっと並んでいます。
一方でHakiaでは、タイトルを見る限り「population」を冠したサイトはこれだけです。後続には地理やGDP、政府や首都などの日本に関する情報が列挙されています。更にブロックとしても政治や経済、文化や歴史などの「人口」とは少し離れた答えが並んでいるようです。
この結果の違いは、どちらが良い悪いではなく異なった個性として受け止められるでしょう。
一番上に適切な回答が無かった、あるいは不足していた場合は、Googleの検索結果を続けて見ていく方が満たされるでしょう。
Hakiaの結果には、「あ、日本に関する情報が欲しいのね?」というような対話感が感じられるのは確かでしょうか。
簡単すぎる質問だったので、少しクエリーを変えてみましょう。
今度は、「日本語でhelloは何と言いますか?」と聞くために、「how do you say "hello" in Japanese?」と入れてみました。
我ながら迂遠な英語だなと思ったら、何とHakiaは結果に「Japan Question Forum: how to say hello in japanese.」と返しています。同じ意味のシンプルなクエリーに書き直してくれたようで、この辺はさすが自然言語解析と思わせます。
今回はGoogle同様に、それとおぼしき結果がひたすら列挙されています。
そして残念ながら、Googleに同様の質問をしても再び似たような結果が表示されました。
自然言語によるUIといえば、古いSF漫画や映画の定番でもあります。
例えばBANANA FISHでアッシュがドースン博士の家でコンピュータに訊いてみた質問をぶつけてみます。
What is the "BANANA FISH"?
なかなかの名作ですが、とはいえ「こんな質問で情報かき集めてくれる賢いコンピュータがあったらいいよな」と苦笑したのも確か。ちょっとワクワクしますが、残念ながら単なる検索と変わりない結果でした。
是非、色々と試してみてください。
私がざっと見てみた限りでは、それほど劇的に検索ライフが変わるとは感じられないというのが実感です。
これは自分がGoogleの検索に慣れ親しんでいるため、既に欲しい情報にたどり着く方法がある程度わかっているということもあるかもしれません。
オーガニックサーチについての結果の精度についても使い手が慣れていったり、逆に初心者への敷居を下げていけるなどGoogleへのアドバンテージが見出せるかもしれません。
しかし自分が一番感じるのは、PPCと相性が良いのではないかということです。
単純なキーワードマッチよりも適切なオペレーションが行える可能性は高いのではないでしょうか。
# とはいえ、このサービスが日本語化するのは相当先でしょうが。
いずれにせよ「正式版」でどうなるのか、引き続き注目していきましょう。



コメント (1)
検索エンジンでどれが、トップかは、重要だ。さっそくHakiaで検索してみる。
投稿者: 生野 貴也 | 2007年01月03日 15:26
日時: 2007年01月03日 15:26