« 携帯検索市場の未来を探る(2) キャリアの介在が意味するもの | メイン | クリエイターからの辞表 »

携帯検索市場の未来を探る(3) 携帯SEOの心得

最初に注意しておきたいのは、公式サイト内での順位上げ手法と検索エンジン対策はまったく異なるということです。
公式サイトにおいては、キャリアによって程度の差はあれど「直近3ヶ月のユニークユーザ数」というのが最重要ポイントになってきます。
そのため、クリック毎にポイントが加算されるタイプの賞金サイトやメルマガ、多少下品な手法も用いるアフィリエイトなどで、とにかく一度サイトを「踏んでもらう」のがメインの手法になってきます。
登録してもらって毎月300円の課金を得ることが主目的になるサイトが多く、ほとんどのユーザは登録したことも忘れて毎月払い続けるため、リピート率などもそれほど気にしません。
こういった「今月は○×万円で△クリックくらい買う」という発想を続けてきたサイトにとっては、地道なクローラー対策はなかなか馴染み難いものでしょう。

基本的に、携帯サイトにおけるSEOもPCにおける手法は大筋で活用できます。
そして、特にAuのGooglebotでは「人間にとって見やすいサイトが、検索エンジンにとっても好ましいサイト」というポリシーは引き継がれているようです。
とはいえ、前回も挙げたようにキャリアが検索広告ビジネスを捨てたわけではありませんし、小さな携帯端末特有の仕様や癖は存在します。
以下に、それらのTipsを思いつく/メモとして書き留めておいたままに列挙しておきます。

XHTMLで論理構造的に記述する
従来のサイトですと、CHTMLやHDML、WAPなどで記述して(あるいはそれらを動的に切り替えて)いるサイトが多いかと思います。
しかし最近は多くの端末がXHTML+CSSに対応するようになっており、2006年6月の米国データではありますが、実に81%のユーザがXHTML対応の端末を使っているという統計データもあります。携帯先進国である日本ではこの数値は更に高いでしょうし、インターネットアクセスをするようなアクティブなユーザを対象にすれば、この数値は更に上がると思われます。
携帯クローラーもXHTMLを好むらしく、昨年12月に行われたSearch Engine Strategies ConferenceでもYahoo!のPaul Yiu氏やGoogleのSumit Agarwal氏をはじめ、ほとんどのパネラーが口をそろえてXHTMLによる記述を薦めていました。
XHTMLはHTMLなどと同じSGML系の構造ですが、文法が遥かに厳密なためコーディングには気を使うかもしれません。しかし、それだけにコンピュータには理解しやすくレンダリングも高速なため、是非ともリニューアルなどの際には乗り換えたいところです。

論理構造とCSSの利用
テーブルに頼ったり、列挙するのに「・」と改行で行ったりするのは止めましょう。
見栄えを満たすためだけのHTMLから、論理構造に外部ファイルのCSSでデザインを当てるスタイルへ変えることは大きなメリットがあります。
論理化することで、クローラーにコンテンツの部分部分の意味を伝えやすくなります。
また、デザインを外部ファイルにすることでページサイズを軽量化することができます。
CSSはできるだけサイト全体で共通のものが使えるようにしておけばメンテナンス性も上がりますし、端末にキャッシュされれば毎回読み込む必要がなくなり快適なページ遷移を提供できます。
更に、http user-agentやhttp accept、UAProfなどから端末を判別して画面サイズにあわせたCSSを送るなどすれば、テンプレート全体を複数用意したりすることなく端末に最適なデザインを提供することも可能です。

短いコンテンツ、簡潔なタイトル
ユーザに負荷をかけないため、PCよりもかなり短いコンテンツを書くことを心がけましょう。
携帯端末のSERPに出るタイトルやスニペットも当然かなり短いため、見せたいキーワードを極力前にもってきて短く簡潔な言葉で伝わるようにする必要があります。
また、携帯検索エンジンに入力される単語も短いものになる傾向があるため、例えば「ポピュラーミュージック」よりも「ポップス」などのように、短く口語的な言葉に置き換えるのも有効です。

W3Cの携帯標準規格に準拠
W3Cで定めたガイドラインにしたがって記述することは非常に効果的です。
人の目に触れる以前にクローラーに理解されなくては意味がありませんし、整形されて書かれたコードは複数の端末でも期待通りにレンダリングされる可能性が高くなります。
是非とも熟読して、きちんとしたコードを書くよう留意しましょう。
Mobile Web Best Practices 1.0

検索エンジンに存在を知らせる
いくら丁寧にコードを書いても、サイトの存在をクローラーに知ってもらわなければ意味がありません。
GoogleならばWebmaster ToolsのMobile sitemap.xml、Yahoo!であればこのページなどから検索エンジンに通知しましょう。
また、もし既にPC用のサイトを持っているならば、そこからリンクを貼るのも有益です。
プレスリリースなどからリンクを貼るなど、機会を見つけて積極的にリンクを出しましょう。
サイトのトップページにサイトマップへのリンクを付けるなど、サイトが隈なくクロールされるようにすることも大切です。

思いのほか長くなってしまったので、一旦この辺で。
次回もSEO...というか、携帯に最適なページを作るためのTipsの続きです。

Social Flares:

add to はてなブックマーク add to ECナビ add to livedoorクリップ add to Newsing add to Nifty Clip add to del.icio.us add to digg! add to FC2 add to Pookmark add to Furl add to technorati add to Ma.gnolia add to Google Bookmark add to Yahoo! my web add to reddit add to PingKing add to ROOTACE add to simpy add to spurl add to BuddyMarks

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://dendrocacalia.com/mt/mt-tb.cgi/76

コメント

About

2007年01月26日 20:03に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「携帯検索市場の未来を探る(2) キャリアの介在が意味するもの」です。

次の投稿は「クリエイターからの辞表」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

他のサイト

アーカイブ

あわせて読みたい

あわせて読みたい

なかのひと